あまり技術的な話題は書きたくないのですが、ゴンダ教授の考え出された理論のヒントについて、少しだけお話をさせて頂きます。説明が分かりづらい点はご容赦下さい。なお、彼らはこの技術について特許申請するつもりは無いそうです。過去に数ヶ国同様な技術の開発に挑戦した国があったのですが、彼ら以外に成功した国はありません。
簡単に言えば、一般的にシステムは以下のような手順を経て開発しますね。
もちろん、ITと業務を良く知っていて、様々な助言を得られる方がいれば最高ですが、そういうスーパーマンは存在しない前提でお話しします。
先ず、業務を行っている複数の担当者から業務の流れや内容を聞き取り、業務で使われている伝票や帳票等(実データの入った)を収集します。そして、それら複数の伝票や帳票等から項目を抜き出し、同音異義語や異音同義語に注意しながらデータの構造を分析します。それからデータの正規化を行ってデータモデルを作成し、そのデータモデルから物理データベースの定義を行い、その定義に従ってプログラム設計、プログラミングへと作業を進めます。
このデータ構造をANSI(American National Standards Institute:米国規格協会)-SPARC(Standards Planning and Requirements Committee:標準化計画要求委員会)が1975年にANSI-SPARC Architectureとして標準化しました。現在のシステム開発でも、この構造に基づいてデータモデルと物理データベースを作っている筈です。
(次回に続く)